【学生時代とは異なった「研究」への向き合い方】
研究開発部門 2011年入社 理系 男性

■ 仕事内容の紹介
 私は現在リチウムイオン二次電池の開発を行っています。電池は大学で扱うような専門分野の結晶です。電池の基礎となっている電気化学をはじめ、電池を構成する電極には結晶学や固体化学、電解液には有機化学、実際の反応には界面化学、シミュレーションには計算科学と、幅広い知識が求められます。今までに、実際に自分で電池の材料を合成するところから、電池の設計と作成、電池の評価まで行い、その結果を材料や設計にフィードバックして再チャレンジするといった、電池作成全体を考える仕事を経験しています。

■ 仕事のやりがい
私が学生の時は生化学や物理化学が専門であったことから、電池という電気化学の世界に足を踏み入れるとは思っていませんでしたし、もちろん、不安もありました。しかし、研究をすることが好きだった当時の私は「研究をして生活していけるなら、幸せなことだ」と前向きにとらえ、先輩方の技術を吸収し、会社に貢献しようと思いました。今までに自分が行っているテーマに逆風が吹く場面もいくつかありましたが、その都度逆境を糧に「なんとかしてみせる」と部署の方々と知恵を振り絞りました。その甲斐もあり、私の作製した電池が展示会で日の目を浴びるまでに成長し、感慨深かったのを記憶しています。

■ 職場の雰囲気
 私の職場では、非常にフレッシュな方が多く、実験室が活気に満ちています。先輩方も非常に優しい方が多く、新しい装置の扱い方も丁寧に教えてくれます。また、分からないことは親身に相談にのってくれます。一方で、実験の進め方や結果の解釈に関しては厳しい面もありますが、そこは研究者として手を抜きません。

■ 入社してから感じたこと
入社してからの1年間は覚えることの多さに圧倒されましたが、それでも一つずつ疑問を解決していくことで前に進んできたと感じています。学生時代と比べると、一つの実験の結果を次の実験にフィードバックするまでの時間をなるべく短くするような工夫を行うので、非常にスピード感があると思います。また、実験を進めるにあたり、実験の有効性や実験を行う際の安全面を考える力、プレゼンで周囲を説得する技術が学生の頃と比べるとより一層必要であると感じました。学会やセミナーに参加することも可能で、知識を取り入れたり、発表をしたりする機会もあります。
仕事以外の面では寮の設備等の福利厚生が充実していると思います。寮は会社から非常に近いところにあり、休める所が近くにあるというのは精神的にも肉体的にも安心できる環境だと思います。

■ 学生の皆さんへ
 就職活動をしているとき、自分が何をしたいかを良く考えてみると、自分が何を軸に生活をしていきたいかが見えてくると思います。自分に素直になると、自分自身がどういう人間か、スムーズに伝えられるようになると思います。
 最後になりますが、学生の皆様は研究等で忙しい中での就職活動とは思いますが、お体には十分気を付けて、有意義な学生生活をお過ごしください。