知的財産関連業務の魅力とは?

知的財産部門国内担当 1年目

私のグループの仕事は、特許出願をすることです。まず発明者に話を聞きに行き、発明を正しく理解します。その後、その発明を詳細に説明するための明細書や図面を作成し、特許出願をします。よりよい明細書にするために、発明者や先輩と議論しながら明細書を作成しています。社内で生まれた発明について、早く知ることができる楽しい仕事だと感じています。

しかし、ときに明細書作成が難しく感じるときがあります。例えば、発明について正確に表現することです。日本語は曖昧な言語であると言われますが、明細書には明確に記載することが求められます。ですから、普段使っている日本語や、論文等とも少し違う表現をする必要があります。先輩方が作成した明細書等の表現を参考にするなど、注意しながら文章を考えています。

また、用語の選び方、使い方も難しいです。例えば、「液」と「液体」と「溶液」のように、似ている用語だけれど、使い分けが必要な用語がたくさんあります。明細書を書く上で、発明の本質を捉え、表現するためには、適切な用語を選ぶことが大事ですので、よく知らない言葉を使うときには辞書をひくこと、文献を読んで用語の使い方を確認することを心がけています。

このように大変なこともありますが、発明者と協力しながら明細書を作成することで、発明者に貢献することができ、またSELの収入源である特許を出願することができる仕事に、大きなやりがいを感じています。

理系の学生さんの中には、知的財産についてよく知らないから、と知的財産の仕事に抵抗がある方がいらっしゃるかもしれません。しかしSELでは、新入社員は入社前の通信教育で知的財産権について勉強することができます。また、入社してからも、外部の講師を招いて行われる研修に参加するなど、知的財産について学ぶ機会はたくさんあります。知識がないからと臆せず、ぜひ様々な職種に目を向けて就職活動をしてみてください。